自己書評

本文中にもありますが、アイソスタシーは地殻平衡を意味します。

惑星上では、下から押し上げる力と、山や海のように上から重さで押さえる力が、バランスしています。山があると海の部分より重くなるので、陸はマントルに沈みます。比重が大きなマントルが押し退けられ、比重の小さな陸塊が入り込むことで、海の部分と同じバランスに調整されるのです。
現在の地球は、ほぼバランスが取れている状態です。
ここに小惑星が落ちれば、地表は剥ぎ取られ、バランスは大きく崩れます。
この作品は、資源採取用の小惑星が地上に落下するところから始まります。
小惑星の落下は、ストーリー展開の柱となっています。それだけに小惑星の軌道が重要になります。
「軌道上のタイトロープ」の時と同様に、今回も軌道計算は時間を掛けて行いました。正しい計算方法ではありませんが、概ね実現可能な軌道であることを確認しています。

この作品も、書いた時期が古いため、出てくるアイテムが古臭くなってしまっています。見直しながら掲載すべきでしたが、本業が忙しく、時間を割くことができませんでした。定期的な掲載を優先したためですが、反省点であることに違いありません。


さて、2018年10月20日に水棲探査機「みお」が打ち上げられました。三日後の29日には、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき2号」が打ち上げられます。
そして、遥か彼方の「りゅうぐう」では、昨日に「はやぶさ2」がタッチダウンのリハーサルを行っていました。
ですが、こんなのが、地球に落ちてくると思うと、ぞっとします。
「りゅうぐう」で活動する「はやぶさ2」のニュースを聞きながら、本書も楽しんで頂ければと思います。


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